夜来の月

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清少納言が仕えた藤原定子が眠る鳥辺野陵

 

鳥辺野陵とは

 

鳥辺野は古来から京都の葬送の地であり、こちらの御陵には平安時代の随筆「枕草子」を記した清少納言が仕えた藤原定子が眠っておられます。

2018年初夏、かねてからの念願叶って初参拝することができました。

 

藤原定子とは

 

平安時代、第66代一条天皇中宮(のち皇后宮)。

清少納言が記した『枕草子』には、定子の明るく機知に富んだ人間性を伺わせる描写が数多く存在します。

 

定子との出会い

 

私が藤原定子の存在を知ったのは中学生の頃、学校の図書室で手に取った一冊の文庫本を読んだことがきっかけでした。

その本とは、円地文子『なまみこ物語』。

枕草子』よりも先にこちらの本で定子と出会い、大きな衝撃を受けました。

『なまみこ物語』は小説なので虚実入り交じったストーリー展開をしていくのですが、一条天皇と定子の悲恋にいっぺんで魅せられてしまい、調べてみるとそれ自体は本当のことだったと分かってさらに感激し、そこから『枕草子』、そして清少納言へと興味の幅が広がっていきました。

源氏物語』をはじめとする古典作品を読むようになったのも、ここから派生してのことでした。

 

これまで読んだ本(一部)

 

円地文子『なまみこ物語』

田辺聖子『むかし・あけぼの―小説枕草子

瀬戸内晴美『煩悩夢幻』

瀬戸内寂聴『月の輪草紙』

安西篤子悲愁中宮

宮木あや子『砂子のなかより青き草』

河原撫子『雪のささやき』

冲方丁『はなとゆめ』

三枝和子『小説清少納言―諾子の恋』

長谷川美智子『千年の恋文―小説清少納言

永井路子 『この世をば』

杉本苑子 『散華―紫式部の生涯』

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松尾聡『新編 日本古典文学全集(18) 枕草子

倉本一宏『一条天皇(人物叢書)』

斎藤雅子『たまゆらの宴』

山本敦子『枕草子のたくらみ』『源氏物語の時代―一条天皇と后たちのものがたり』

川村裕子『図説 王朝生活が見えてくる! 枕草子

木村耕一『こころきらきら枕草子~笑って恋して清少納言

小迎 裕美子『本日もいとをかし!! 枕草子

橋本治『桃尻語訳 枕草子

下玉利百合子『枕草子幻想 定子皇后』

 

鳥辺野陵へ

 

泉涌寺近くの住宅街を抜けた先にある石段をのぼった小高い場所にあります。

たどり着くまでには急な石段をいくつも上がらねばならず、しかも雨だったこともあって結構難儀しました。

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 うっそうと茂る木々の中、ここだけまるで時が止まったかのように静かでした。

 

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振り返った先には雨にけぶる京都タワー

思ったよりもずっと高い場所まで上がってきていたのだとこの時気づきました。 

 

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帰り道の石段。

かねてからの念願を果たせたおかげか、帰り道はとても足取りが軽かったです。

また機会があれば再訪したいと思います。

 

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